アメリカでクレジットカード作成を進めるうえで、避けては通れないルールがいくつかあります。
そのうち最もメジャーなものがChase銀行のクレジットカード発行に関わる「5/24ルール」です。
このルールを知らないと、Chaseが発行するクレカを新規で作成できなくなる可能性があります。
Chaseの中にはコスパが高くて人気のクレジットカードがいくつもあります。
複数のクレカを作ろうと思っている方は絶対に知っておくべきルールの内容と注意点を解説します。
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Chaseの5/24ルールを詳しく解説
Chaseの「5/24ルール」とは、過去24ヶ月で5枚以上のクレジットカードを新規発行した人は、Chaseクレカの申請が承認されないというルールです。
Chaseが公式に発表しているものではなく、過去の実績から導き出された非公式ルールです。
と言っても、過去の陸マイラー界の先人たちが体を張って実証してきたもので確度は高いです。
厄介なのは、この「5枚」の範囲です。
こちらも非公式なので変遷はあると思いますが、現時点において下記のものは「5枚」にカウントされると言われています。
- Chase発行のパーソナルカード(次項にて詳しく)
- Chase以外発行のパーソナルカード(Amexなど)
- Capital Oneの一部ビジネスカード(Spark Mileなど)
- TD Bank、Discoverの一部ビジネスカード
Chaseのパーソナルを1枚も持っていなかったとしても、Amexですでに5枚を24カ月以内に発行していればChaseで新規発行できないということです。
裏を返せば、「ビジネスカードなら5/24ルールの対象にならないのがほとんど」だということ。
「5枚にカウントされない」とされているものは以下のものです。
- Chaseのビジネスカード
- Chase以外のビジネスカード(Amexなど)
- 申請が通らなかった(作れなかった)カード
- アップグレード、ダウングレードしたもの
- 作成から24カ月以上が経過したもの
クレジットカードでポイント・マイルを効率よく貯めたい人にとっては、5/24ルールの抜け穴(?)を駆使して戦略を立てる必要があります。
5/24ルールが適用されるChaseクレカ
ここでは、Chaseの中でどのクレカが5/24ルールを適用されるか=5/24以上だと新規で発行できないのか?をみていきます。
結論から言えば、以下の32枚のクレカは5/24ルールが適用されます。
つまり、すでに24カ月に5枚作成済みなら下記のカードは作れないということです。
・Chase Freedom Flex/Unlimited
・Chase Sapphire Preferred/Reserve
・Ink Business Cash/Unlimited/Preferred/Premier
・Southwest Plus/Priority/Premier
・Southwest Premier Business/Performance Business
・United Gateway/Explorer/Quest/Club Infinite
・United Business Card.
・Aer Lingus/British Airways/Iberia Visa
・Disney Visa/Premier Visa
・IHG Traveler/Premier
・IHG Premier Business
・Marriott Bold/Boundless/Bountiful
・Prime Visa
・World of Hyatt
・World of Hyatt Business
太字にしているのがビジネスカードです。
これらのビジネスカードは、「5枚」にカウントされないけれども「5/24の状態」だと審査に通らないとされています。
申請する際にはすでに5枚以上になっていないか気を付ける必要はありますが、作成できたら5枚にはカウントされないということですね。
自分が5/24に達しているかを確認する方法
最も簡単で確実な方法は、クレジットレポートをチェックすることです。
具体例として、無料で使えるcreditkarmaというサイトで私のレポートをチェックしてみます。
登録すると「Trans Union」と「Equifax」という2つの信用会社が算出するクレジットスコアが確認できます。
そのどちらかをクリックして【View full credit report】をさらにクリックするとレポートが見られます。
注目するポイントは、【Accounts】の欄。
現在使用しているクレジットカードがずらりと並んでいます。中身を確認すると作成した時期が分かります。
24カ月(2年)以内のものがどれだけあるかをチェックしてみてくださ。
自分が24カ月で4枚なのか5枚なのか?その“現在地”が分かります。
私の場合、表示されている5枚のうち1枚は作成から30カ月以上経過していたので、本記事執筆時は4/24だということが分かります。
ほかにもビジネスカードを複数作成していますが、レポートには載っていません。
先述したように、「5枚」にカウントされないChaseのInk BusinessシリーズやAmexのビジネスカードだったりするためです。
また、本記事執筆の2日前にAmexのパーソナルクレカを新たに作成しましたが、その内容もまだ反映されていないことが分かります。
実際は5/24ですが、レポート上では4/24であることからレポートが更新される前なら追加でChaseのクレカを申請することも理論上は可能ということです。
要注意!5/24を下回るのはいつから?
5/24ルールに関して、よくあるご質問です。
- ちょうど5/24を下回る日にChaseに申請しても問題はないですか?
- ちょっと待って!申請が通らない可能性大です。
5/24から4/24になるのはいつなのか?という非常に重要な質問です。
例えば5枚のうち最も古いクレジットカードの作成日が2022年4月15日だったとします。
文字通り「24カ月」として考えると2024年4月16日以降であれば作成しても問題なさそうに見えますが…実は申請が通らないケースが多いです。
「だったらいつChaseの新規申請が通るようになるの?」
これについての回答は【翌月まで待つ】です。
例のケースで言えば、「2024年5月1日まで待って新たに申請すべし」ということです。
5/24ルールが非公式なもの故に実際に4/24になるのがどのタイミングなのかは明らかになっていませんが、少なくとも翌月まで待たないと申請が通らないというのが通説です。
【実験してみた】5/24をいつ下回る?
これまでの内容を踏まえたうえで、私自身で実験してみました。
- 「5枚」のうち最も古いクレカ作成日は2022年3月27日
- 翌月4月1日に新たにChase Ink Cashを申請
その結果やいかに・・・
「in review」になり、翌4月2日にDeclineのメールが届きました。(笑)
「翌月まで待て」といっても、実質5日しか経っていないためまだ5/24の状態だとみなされた可能性もあります。
でも、仮に5/24ルールに引っかかっているのだとしたら即Declineでもよかったはず…。
申請が通らないのには様々な理由があるので、5/24ルールが問題だったのかは定かではありません。
手紙が届いたらReconsider Lineに電話して承認してもらえないか交渉予定です。
アメリカのクレジットカードは魅力的なものが多い反面、Chaseだけでなく各社が独自のルールを設けていたりします。
その点は面倒ではありますが、どの順番でクレカを作っていくかの計画・戦略と目的さえあれば日本の比ではない量のポイントとマイルが誰でも簡単に手に入ります。
是非、当ブログの記事をご参考にして頂いてアメリカ生活を満喫してください!